ライフワークの季節の瞬間の展示です。
夜明け前の太陽のない時間帯、自宅周辺の季節を取り続いています。
今回は、暗闇の向こう(夜)の色がテーマです。
ずっと街を歩いてきた。たくさんの街を歩いてきた。
街は去り、記憶のかけらとなった。
かけらはつらなり、走馬灯となり、果てしなく続く街となる。
その街を歩く。
街の記憶が蘇る。街の記憶が蘇る。
記憶は混ざり合い、新しい街になった。
街は時空を超え、タイムマシンとなり、果てしなく続く街となる。
その街を歩く。
街を歩いている。遠近も階調も無くなる。
街は舞い、自由になった。
街は輝き、無数の星、銀河となり、果てしなく続く街となる。
その街を歩く。
3.6m X 1.5m
2019年6月2日から27日まで
山梨県甲州市ぶどうの丘美術館
2019年6月2日から27日まで
吾輩は猫である。
生まれは長野だ。
野良に生まれ、レストランの店主に餌をもらい育てられた。
世田谷に住み夏場だけ長野に避暑にきていた人に 引き取られ家ネコとなり、ビットと呼ばれた。
その家には猫が2匹いた。
吾輩は2匹が好きになれなかった。
2匹に無視された、初めは我慢していたが、耐えられなくなり、2匹に飛びかかり、大げんかとなった。
毎日、取っ組み合いの喧嘩が続いた。
耳をかじられ、鼻にキズをおったが、負けなかった。
そのうち、2匹はぼくを見ると、逃げ回るようになり勝負はついた。喧嘩に勝ったのだ。
しかし、主人はそれをを見て、困り果てた。
そして、吾輩を手放す事にした。
吾輩は敗れたのだ。
主人は吾輩の引き取り先を探した。
鎌倉だった。
新しい主人は優しかった。僕は気に入られ、お腹が空いたとニャアと言うと餌をもらえた。さみしいとニャーと言うと抱いてくれた。
しかし、またしても敵がいた。前から飼われていた雌猫だ。
吾輩を見ると、シャーっと威嚇するのだ。主人は仲良くさせようとしたが無理だった。仕方なく場所を変え住み分けしようと大きなタワーを買ってきた。
やつはてっぺんに登り、吾輩を威嚇して来るのだ。
頭にきて、復讐のチャンスを待った。
ある朝、我々を別の部屋にし、主人が外出した。チャンス到来だ。壁をよじ登り、奴の部屋に突入を試みた。金網を破り、相手に飛びかかった。
大げんかとなった。
主人は、諦めた。
そして、ここ多摩にきた。
・・・続く